close
ひらひらと舞い散る春の
誰そ彼の見えざる逢瀬
微笑みは遠い昔の
手鏡に残したままに
足枷の玄い歯車
人形は何を果敢なむ
発条の毀れる幻が
この耳朶にからり響けば
蔵の中に君満ちて
座敷牢の幕上がる
吾が契 花嵐
闇穿ち 音消え
何処にも 不在
ゆきゆきて戻りを忘れ
まほろばの國たどりつく
たおやかな芳し蜜に
稀人の謳う残り香
常世らせんの呪詞結び
おぼろ黄泉路の森開く
吾が祷 影纏い
天駆ける 月を背に
何処にも 不在
吾が契 花骸
闇軋む 音摺れ
何処にも 不在
時計仕掛けの死後の恋 めんない千鳥のやるせなさ
ありのすさびに札ならべ どうせこの世は神の寂
這是M3-21 mimei 的「櫻の森の目隠し鬼」的第一首。
全站熱搜
留言列表