魔貓の倉庫

彩冷える - 下弦櫻
作詞/葵　作曲/猟兵

火葬か埋葬か迷いました。
こんなところにも「A型気質＝優柔不断」が現れるのだと
気づきました。
早く‥腐らぬうち早く。

悩んだ挙句、四月生まれの目立ちたがり屋の人だから
皆に愛される櫻の木下に埋めました。でも、
それが失敗の始まりでした‥

十夜、百夜とあなたから目を反らしましたが
この時季になると、「さくら。さくら。」と
囃し立て、己ずと涙が止まりません‥

忘れられないノ。あなたと‥

ゆらり　ら　ゆらゆら　煌く
桜　咲く中で泣いて
春歌、溢れる浮世に
あたしの叫び声、消して

あれから視界覆った前髪。
切っても切っても　断ち切れないのは、
幸せだった頃の残像‥
あれから止まったままのあたしを。
そろそろ、動かさなけりゃ。
あなたを嫌いになる前に‥
想い→真空パック。
引き攣る笑顔とヤツレタ頬。
こんな顔じゃ、あなたに逢えないね‥

「愛していて欲しいから」

ゆらり　ら　ゆらゆら　煌く
桜　咲く中で　裂いて
遥か、重なる記憶を
あたしの未来から消して

さようなら　さようなら
‥逢いたい。
桜　舞い散る中　独り。
春歌　溢れる浮世より
「ここにおるわ」と手を振って。

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